序文 大島立子
胡石璧の「人情」 —『名公書判清明集』定性分析の試み— 大沢正昭 一
はじめに—問題の所在
一 「人情」論争
二 胡石璧の判語における「天理」「義」「疾悪」
三 胡石璧の「人情」
四 蔡久軒の「天理」と「人情」
おわりに
「承継」判例から見た法の適用 —宋・元・明代の比較から— 大島立子 四五
はじめに
一 歴代の「家族法」に関する規定
二 承継に関する判例
三 「法」の適用
四 元朝における儒学的理念の教化
おわりに
明末華北の地方士人像 —張肯堂『〔シュン〕辞』に見る— 浜島敦俊 八五
はじめに
一 濬県における科挙の情況
二 士人のかかわる事案分析
三 士人の存在形態
おわりに
明代江西における開発と法秩序 小川快之 一三三
はじめに
一 宋元明代江西における「健訟」
二 江西河谷平野地域における開発と法秩序
三 江西山間地における開発と法秩序
おわりに
健訟の認識と実態 —清初の江西吉安府の場合— 山本英史 一七〇
はじめに
一 地域と史料
二 江西官僚の健訟認識
三 判牘に見る訴訟実態
四 認識と実態とのあいだ
おわりに
土地市場と「找価回贖」問題 —宋代から清代の長期的動向— 岸本美緒 二一三
はじめに
一 宋・元時代の「找価回贖」問題
二 明・清時代の「找価回贖」問題
おわりに—「找価回贖」問題の長期的動向
清代刑事裁判における律例の役割・再考 —実定法の「非ルール的」なあり方について— 寺田浩明 二六三
はじめに
一 従前の清代刑事裁判研究における律例の位置づけ
二 律例の非ルール的性格
おわりに
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收起)