江戸絵画と文学----「描写」と「ことば」の江戸文化史

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出版者:東京大学出版会
作者:今橋理子 いまはしりこ
出品人:
页数:360
译者:
出版时间:1999-10
价格:JPY 6696
装帧:単行本
isbn号码:9784130802017
丛书系列:
图书标签:
  • 艺术/艺术史/美术/美术史
  • 江户时代
  • 绘画
  • 文学
  • 艺术史
  • 文化史
  • 浮世绘
  • 描写
  • 语言
  • 江户文化
  • 图像学
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具体描述

another book:

江戸の花鳥画

博物学をめぐる文化とその表象

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ISBN:9784915879241 (4915879240)

・今橋理子 スカイドア 1995/04出版

This book:

美術史と文化論の彼方へ。

酒井抱一「観音図」、江戸中期の京都に現れた「桜画」、松平定信の幻の大名庭園「浴恩園」、北斎「西瓜図」等をテーマに、江戸人たちの“言説”と“表象”を、鮮やかに解き明かす。

気鋭研究者の最新作。

第1章 追善の形象―江戸琳派の草花と“文学”

第2章 花惜しむ人―桜狂の譜・三熊派

第3章 「養生」の庭―大名庭園の“画”と“紀行”

第4章 北斎花鳥画のフォークロア―葛飾北斎筆「西瓜図」と七夕

酒井抱一「観音図」,江戸中期の京都に現れた「桜画」,松平定信の大名庭園「浴恩園」,北斎「西瓜図」等をテーマに,江戸人たちの〈言説〉と〈表象〉を,緻密な資料分析をふまえ,絵画が響かせる〈音〉を聴きながら鮮やかに解き明かす.近世絵画史研究の新地平を切り拓く労作.図版160点.

江戸絵画と文学:世界を織りなす視覚と表象の探求 本書は、江戸時代という特異な文化的景観の中で、絵画と文学がどのように相互に影響を与え合い、一つの「世界」を共同で構築していったのかを、緻密な史料分析と鋭い解釈をもって描き出す意欲的な研究書である。従来の美術史や文学史が個別分野として扱ってきた両者の間に横たわる深い連結点を探り、当時の人々の認識構造や美意識の根幹に迫ることを目的とする。 第一部:視覚と言葉の交錯点――ジャンルを超えた相互言及 江戸文化の核をなすのは、視覚的イメージと口承・書かれた言葉が絶えず交換されるダイナミズムである。本稿は、この相互作用の初期段階から精査する。 第一章:草双紙・洒落本の挿絵が孕む視覚的修辞 庶民文化の隆盛とともに花開いた草双紙や洒落本は、物語のテキストと挿絵が不可分一体のものとして機能した。本章では、特定の絵師と戯作者のコンビに着目し、挿絵が単なる図解に留まらず、いかに物語の機微や登場人物の隠された心情を補強し、あるいは意図的に読者の解釈をミスリードする役割を果たしたかを分析する。特に、浮世絵的表現が持つ「定型化された感情表現」と、戯作における「言葉の裏の意味」の構造的な対応関係を解明する。 第二章:俳諧連歌における「画賛」の再評価 俳諧(連歌・俳句)の世界では、紀行文や紀行画巻に添えられる画賛(絵への詩文の添え書き)が重要な表現形式であった。ここでは、芭蕉や蕪村といった巨匠たちの作品群の中から、絵と文が互いの制約を超えて新たな境地を切り開いた事例を選び出す。絵が持つ静的な空間性を、言葉がいかに時間軸と連想によって拡張し、逆に言葉の持つ抽象性を、絵が提示する具体的なイメージがいかに根付かせたのかを、具体的な題材(風景、動植物など)を通して論じる。 第三章:風俗画と文芸における「様式」の流通 江戸時代を通じて確立された風俗画のモチーフや構図は、やがて文芸作品の描写の基礎的な「語彙」として組み込まれていった。例えば、遊女の姿態、町人の生活風景、吉原の遊興の様子など、浮世絵によって定着した視覚的な「様式」が、小説や人情本の登場人物描写にどのように借用され、定着していったのかを、具体的な作品対照を通じて検証する。これにより、視覚的媒体が如何にして文化的な「共通基盤」を形成したかが明らかになる。 第二部:空間認識と時間感覚――メディアが規定する「世界」の構築 絵画と文学は、観る者や読む者に提示する空間や時間の設定において、それぞれ異なる特性を持つ。本部は、その特性の違いと、それが意図的に融合されることで生み出された特有の「江戸的感覚」に焦点を当てる。 第四章:屏風絵から物語世界への空間圧縮 江戸の大型屏風絵や屛風土俗図は、広大な空間を一枚の画面上に凝縮する力を持っていた。この「空間の圧縮」の論理が、小説における情景描写のフレームワークに与えた影響を考察する。特に、移動の描写が少ない状況下で、いかにして物語が広がりを持たせられたのかを、視覚的な多焦点的な視点と、文学的な省略技法の関係から分析する。 第五章:絵巻物の時間軸の解体と再構築 絵巻物という、本来は連続性を前提としたメディアが、後期に入り、絵と絵の間を「空白」として読み手に委ねる構造へと変化していった過程を追う。この空白は、読者が自らの時間感覚を介入させる余地を生み出し、文学における「間(ま)」や「余白」の概念と深く共鳴する。特定の怪談や旅行記における時間経過の描き方を、視覚的遷移と対比させながら考察する。 第六章:写本・草双紙における「読者参加型」の受容 視覚情報が限定的であった写本時代から、広く普及した木版画の時代に至るまで、受容者の役割は常に重要であった。絵と文の間に生じる「ズレ」や「不一致」こそが、知識層や識字層の読者にとって、自らの想像力を駆使する契機となった。本章では、意図的に曖昧に描かれた風景や人物が、当時の人々の既成概念とどのように作用し合い、個性的な解釈を生み出していったのかを、書誌学的な観点も取り入れながら検証する。 第三部:美意識の共有と差異化――「上手(じょうず)」の基準をめぐって 江戸文化史における「美」の基準は、公的な権威と、市井の嗜好との間で常に揺れ動いていた。絵師と戯作者が、それぞれのフィールドで「上手」と見なされる基準をどのように共有し、あるいは対立させたのかを探る。 第七章:文人画の「余白の美」と洒落本の「通(つう)」の美学 対照的な美意識を持つ文人画と洒落本の美学が、実は根底で共通する「通」の精神性を共有していたことを指摘する。文人が絵の余白に託した精神性は、洒落本において登場人物のセリフの「言わぬが花」という形式に、視覚的制約を言葉の省略として転化したのではないか。この構造を、当時の評判記や批評文を参照しながら明らかにする。 第八章:風俗画のリアリズムと文学的寓意の緊張関係 広重や歌麿らの作品に見られる圧倒的なリアリズム(写実性)が、文学作品においてしばしば「寓意」や「象徴」へと昇華されていくプロセスを追う。特に、特定の場所や季節の描写が、単なる記録ではなく、倫理的な教訓や社会批判のコードとして機能する瞬間を特定する。絵画が提示する「具体的現実」と、文学が求めがちな「普遍的真理」との間の緊張関係が、江戸文化特有の深みを生み出していたことを論証する。 結論:忘却された連環としての江戸文化史 本書を通じて、絵画と文学は、別個の芸術形態ではなく、相互補完的な「感覚装置」として機能していたことが明らかになる。視覚的直感と言語的分析の循環こそが、複雑で多層的な江戸文化を成立させた原動力であり、両者を切り離して考えることは、当時の人々の「世界の見方」そのものを見失うことに他ならない。ここに、江戸文化史を再構築するための新たな視座を提供する。

作者简介

美術史家。1964年、東京都港区生まれ。フランス文学者の今橋映子は姉。秋田蘭画の研究から始めて、欧米の博物画再評価の成果を踏まえた、江戸博物画史を構想。『江戸の花鳥画――博物学をめぐる文化とその表象』でサントリー学芸賞、藝術選奨新人賞受賞。

学習院大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、東海大学文学部専任講師を経て、学習院女子大助教授。

著書『秘蔵・日本美術大観第4巻 大英図書館/アシュモリアン美術館/ヴィクトリア・アルバート美術館』(共著、講談社)、『江戸名作画帖全集第8巻 博物画譜』(共著、駸ゝ堂出版)など。

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