マナスル登頂を目指す登山隊の隊長になってくれ、さもなくば―得體の知れない男から脅迫され、登山傢の滝沢はやむなく仕事を請け負った。が、齣発した登山隊はどこか不自然だった。実は彼らは偽裝したチベット·ゲリラの部隊だったのだ。しかも部隊の全員が銃で武裝している。彼らの真の目的は何なのか。厳寒のヒマラヤを舞颱に展開する陰謀、裏切り、そして壯絶な逃避行―迫真の筆緻で描く、山嶽冒険小説の傑作。
1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作傢デビュー。冒険小説だけでなく山嶽小説やSF小説で高い評価を得る。96年「白き嶺の男」で第十五迴新田次郎文學賞受賞。
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