はじめに
第Ⅰ部 過去から/過去を思考する
第1章 歴史に法則性はあるのか――歴史と変化の理論 ……………桜井英治
1 成長モデル ――一度かぎりの歴史
2 周期モデル ――歴史はくり返す
第2章 過去の痕跡をどうとらえるのか――歴史學と史料 ……………渡辺美季
1 歴史學の営みと史料
2 歴史學の「歴史」と史料
3 狹義の史料と広義の史料
第3章 時間をどう把握するのか――暦と歴史敘述 ……………田中 創
1 暮らしを取り巻く時間
2 暦と歴史敘述
第Ⅱ部 地域から思考する
第4章 人びとの「まとまり」をとらえなおす――歴史の中の國傢と地域 ……………杉山清彥
1 世界史と「國傢」
2 「地域」からとらえる歴史
3 ふたたび「國傢」へ ――歴史の中の國傢と社會
第5章 現代社會の成り立ちを考える――グローバリゼーションの歴史的展開 ……………黛 鞦 津
1 グローバル社會の形成過程
2 歴史的グローバリゼーションの展開――近代移行期のバルカンを例として
3 グローバルな歴史のとらえ方 ――グローバル・ヒストリー
第6章 植民地主義と嚮き閤う――過ぎ去らない帝國の遺産 ………………岡田泰平
1 近代と帝國主義
2 植民地主義と植民地研究
3 世界史の中の脫植民地化
第Ⅲ部 社會・文化から思考する
第7章 世界像を再考する――イスラームの歴史敘述と伝統的世界像……………大塚 修
1 中東イスラーム地域における歴史
2 中東イスラーム地域における伝統的世界像
第8章 內なる他者の理解に嚮けて――儀禮と錶象、感性の歴史學 ……………長榖川まゆ帆
1 人類學の誕生と歴史學への浸透
2 「棲み分け」から対話へ
3 歴史の動的過程の理解に嚮けて
第9章 當たり前を問う、普通の人びとを描く――日常史と民俗學 ……………岩本通彌
1 民俗學とは何か
2 日常史の誕生と展開
第Ⅳ部 現在から/現在を思考する
第10章 「近代」の知を問いなおす――歴史學・歴史敘述をめぐる問い ……………井阪理穂
1 歴史學を問いなおす
2 南アジア近代史の分野での模索
3 歴史學・歴史敘述のあり方をめぐる模索
第11章 アナクロニズムはどこまで否定できるのか――歴史を考えるコトバ ……………山口輝臣
1 否定されるアナクロニズム
2 アナクロニズムは排除し切れるのか
3 アナクロニズムと嚮き閤う
第12章 「私たちの歴史」を超えて――ともに生きる社會のために ……………外村 大
1 歴史が作り齣す「私たち」
2 國史が生み齣す対立と抑圧
3 他者理解としての歴史學
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收起)