图书标签: 辽史 历史 藩镇研究 日本汉学
发表于2024-11-04
渤海と藩鎮 pdf epub mobi txt 电子书 下载 2024
ユーラシア世界を一体の世界とする立場から、「渤海」と「藩鎮」を軸に遼の地方統治を考察し国家統合のあり方を解明する
http://www.kyuko.asia/book/b253135.html
【本書より】(抜粋)
十世紀初頭に成立し、その後二百余年にわたりモンゴリア、マンチュリア、中国本土北辺を支配した遼=契丹国(以下、遼と称す)は、次の二点において歴史研究上の意義を有すると考えられる。 第一に、多文化社会の在り方を理解するための格好の事例であることである。遼はその支配領域内に、さまざまな文化的・社会的背景が異なる集団(容易に確認できるものとしては「契丹人」と「漢人」が挙げられよう)を包含し、それらの集団が互いに多種多様な形で接触を行っている。多文化社会や異文化接触自体は歴史を通じて普遍的に見られる現象であり、その具体像を明らかにするのは歴史研究において主要な課題の一つであることはいうまでもない。遼の研究はその一翼を担うものとして位置づけられよう。
第二に、遼が現在の中国を考える上で重要な転換期に位置していることである。遼は所謂「征服王朝」の時代の端緒であり、その統治を解明することは、続く金・元史を理解する上で大きな意味を持つ。他方、遼代は中国史上で「唐宋変革」と称される社会変動の時期に相当している。遼と「唐宋変革」はこれまでほとんど関連づけられてこなかったが、時期と地域を考慮すれば、両者を無条件に関連のないものとすることは問題があり、両者の関係を検討することにより、この変動期について新たな知見を得ることが期待できる。本書ではユーラシア世界を一体の歴史世界として理解する立場から「中国史」における「北流」と「南流」を統合的に把握することを中心的な課題としつつ、遼における多元的状況の統合の在り方についてその一端を明らかにすることを目的とする。その目的を達成するには多くの分析視角が考えられるが、本書では「渤海」と「藩鎮」を軸として遼の地方統治についての検討をおこなうことで遼の国家統合のあり方を明らかにするという方法をとる。
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