にっぽん版画紀行

にっぽん版画紀行 pdf epub mobi txt 电子书 下载 2026

出版者:(大阪)東方出版
作者:片桐昌成
出品人:
页数:165
译者:
出版时间:2010/06/30
价格:2,940
装帧:B5判
isbn号码:9784862491626
丛书系列:
图书标签:
  • 日本浮世绘
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具体描述

版画地図に描かれた歴史とロマンが織りなす人生模様。

独自の発想と経験で会得した技法をもとに、綿密な現地取材によって生み出された絵画芸術の数々。

その制作過程と、背景にある故郷や旅の途上を万感交々に綴る。

第1章 ふれあい(飛鳥川沿いの文化財;南魚沼ふれあい)

第2章 災害(深き山河の施設;森林と緑の回廊 ほか)

第3章 ふるさと(鈴木牧之『北越雪譜』;直江兼続のふるさと ほか)

第4章 旅(石川啄木『一握の砂』;林芙美子『放浪記』 ほか)

終章 木版画の技法(木版画の「見当」と「的」)

日本風物詩:木版画の旅路 序章:彩られたる情景と時を超えた響き 日本という島国は、四季の移ろいが明確で、それぞれの季節が特有の風景と情緒を育んできた。本書は、その豊かな自然、人々の営み、そして歴史が織りなす情景を、木版画という芸術形式を通して丹念に描き出した一冊である。紙の上に刷り出された色彩と線描は、単なる視覚的な記録に留まらず、作品が生まれる時代特有の空気感、人々の暮らしの中に息づいていた情感をも呼び覚ます力を持つ。 この旅は、特定の地域や特定の時代に限定されるものではない。広大な日本の国土を東西南北に縦断し、それぞれの土地が持つ独自の「顔」を探求する。版画というメディアが持つ、大衆への浸透力と表現の自由度の高さが、いかにして日本の風俗や風景を記録し、後世に伝えてきたか、その軌跡を辿る試みである。 第一章:江戸の光と影 ― 浮世草子から錦絵へ 物語は、江戸時代、世界に類を見ない巨大な都市が花開いた時代から始まる。活気あふれる江戸の町人文化は、絵画の世界にも大きな変革をもたらした。安価に大量生産可能な木版画は、庶民の「眼の保養」として爆発的に普及する。 ここでは、歌麿や写楽といった巨匠たちの作品に見られる人間心理の深層描写に焦点を当てる。役者の誇張された表情、遊女たちの洗練された装束と憂いを帯びた眼差し。これらは、華やかさの裏側に潜む、当時の社会構造や倫理観を映し出している。特に、風景画の発展は目覚ましい。広重が描いた東海道の五十三次、北斎が追求した富士山の無限の姿。これらは、移動手段が限られていた時代において、人々の「旅への憧れ」を満たす重要な役割を担っていた。 広重の作品群を精査すると、単に名所を描いているのではなく、その場所特有の気候、時間帯、そして生活様式が綿密に描き込まれていることがわかる。例えば、雪の日の描写における、墨の濃淡と余白の使い方は、寒さの厳しさと静寂を見事に表現している。また、雨の描写における「摺り」の技術は、水分の質感を刷りの回数や版の彫りの深さで調整するという、職人技の極致を示している。 第二章:地方の息吹 ― 素朴なる美の探求 江戸から地方へと視点を移す。中央の洗練された美意識とは対照的に、地方に残された木版画には、素朴で力強いエネルギーが宿っている。ここでは、信仰の対象としての版画、祭礼や行事の記録としての版画に着目する。 例えば、東北地方に残る「絵馬」や信仰版画は、厳しい自然環境の中で人々が抱いた畏敬の念や、現世利益への切実な願いを形にしたものである。線描は荒々しくも力強く、色彩は素朴な顔料が持つ限られたトーンの中で最大限の表現を試みている。これは、版元と摺師の技術レベルというよりも、その作品が持つ「精神的な切実さ」が色濃く反映されている結果と言えるだろう。 また、各地の土産物や風俗を記録した「郷土版画」の収集価値も高い。特定の地域の作物が豊かに描かれていたり、その地域特有の衣装や建築様式が詳細に描かれていたりする。これらは、当時の地理学的な情報源としても、また民俗学的な資料としても極めて重要である。 第三章:明治維新と西洋の波紋 ― 技法の交錯 時代の大きな転換点である明治維新は、木版画の世界にも大きな影響を与えた。西洋から写真術や石版画などの新しい印刷技術が導入される中、木版画は存続の危機に瀕するが、同時に新たな表現の可能性を模索し始める。 この時期に生まれた「新版画」は、西洋の写実的な表現技法、特に陰影表現や遠近法を積極的に取り込みながらも、日本の伝統的な摺りの技術を融合させた。風景画においては、空のグラデーションや水の透明感を表現するために、摺師の技術が極限まで高められた。 ここでは、伝統的な摺りの職人芸が、いかにして新しい写実主義の要求に応えようとしたのか、その葛藤と挑戦の歴史を追う。特に、光の表現は大きなテーマであった。西洋画で用いられる中間色の豊かさを、日本の多色摺り(多くの場合十色以上を用いる)でいかに再現するか。その答えは、色の層を重ねる順番、版木の彫りの深さ、そして何よりも摺り師の指先の感覚に委ねられていた。 終章:現代への継承と「版」の持つ力 第二次世界大戦後の混乱期を経て、木版画の役割は再び変化していく。大衆消費社会の中での装飾的な役割から、より個人の内面や芸術表現を追求する方向へとシフトする。 現代の作家たちは、伝統的な技法を守りつつも、アクリルやミクストメディアを取り入れたり、彫りの表現を抽象化したりと、その可能性を拡張し続けている。現代の作品に見られる、版を重ねることで生まれる色のズレやインクの滲みは、かつての写実的な精度とは異なる次元の「偶然の美」として評価されている。 本書全体を通して示すのは、木版画が単なる図像の複製技術ではなく、日本人の美意識、歴史の変遷、そして職人の不屈の精神が凝縮された「記録媒体」であるということだ。紙の上の限られた空間の中で、時を超えて語りかけてくる情景の奥深さを、読者とともに再発見したいと願う。彩られた木片に残された、日本の風景と人々の息吹は、これからも静かに、しかし確かに未来へと語り継がれていくだろう。

作者简介

1935年、新潟県塩沢町(現南魚沼市)に生まれる。1952年、木工所の廃材で木版画の習作を始める。読売新聞にカット版画投稿。1955年、田村孝之介洋画研究所に入所。この頃より美術団体展覧会、海外展に出品。1964年、関西版画連盟の創設に加わる。同連盟展覧会の第1回より連続して第51回まで出品。1975年、この年より各地で木版画の個展を開く。2000年、木版画による地図の制作に着手。2002年、NHKテレビより地図作品の取材を受け、地図制作の話題、技法が放映される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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