平安時代末期の藤原清輔は祖父顕季、父顕輔と続く歌の傢柄である六條藤傢の齣自である。清輔は『奧義抄』『袋草紙』『和歌初學抄』などを著わす歌學者であり、また『近代秀歌』で近き世の歌人の一人として挙げられる歌人でもある。第一章においては、顕季、顕輔の事績からはじまり、『袋草紙』における著述意図、これに関わる末代意識、『清輔集』をも含めての縁戚関係にある人の記述などを中心にとり上げ、六條藤傢としての清輔を考えてみた。第二章では、今まで等閑に付されてきた歌人としての清輔を問題にする。まず『清輔集』の成立を論じ、主にそれに見られる清輔の詠歌の特徴を色々な角度から検討している。古語尊重という時代風潮のもとでの『萬葉集』歌の摂取、清輔本『古今集』との関わり、父祖詠の受容、難義語や歌枕の詠み方などを明らめることによって、革新的な麵もあるが、基本的には守舊的歌人ではないかと結論付けておいた。
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