凡例
序章 唐代文學理論研究の新たな視座と材料を求めて
はじめに
第一節 空海と中國の文學理論・批評の吸収
第二節 中唐文學の指導者にとっての八〇五年
第三節 李杜の現れない唐詩批評
第四節 「古文」と相対するもの
第五節 本書の問題意識
第六節 本書の構成
おわりに
第一章 盧蔵用が抱いた文學観と陳子昂像の形成――詩人と伝記作者
はじめに
第一節 盧蔵用と彼による陳子昂集の編纂及び流伝
第二節 「盧序」の文學観――『宋書』「謝霊運伝」論との比較を通して
第三節 「別伝」による陳子昂像の形成
第四節 盧蔵用の「思想」
おわりに
第二章 唐人の意識下における陳子昂――「先達」への眼差し
はじめに
第一節 事跡への言及
第二節 李杜における陳子昂
第三節 盛唐から中唐へ
第四節 「感遇」の受容
第五節 「古」の発見
第六節 陳子昂が選ばれた理由――同時代人との比較を通して
おわりに
第三章 宋人の見た陳子昂――続「先達」への眼差し
はじめに
第一節 唐末における文學者としての陳子昂観
第二節 北宋前期における陳子昂作品の流伝――総集への採録を中心に
第三節 『新唐書』による酷評――『舊唐書』との比較を通して
第四節 北宋中後期における陳子昂の文學に対する評価
おわりに
第四章 通史から見た唐代の文學史観――歴史を書く人々
はじめに
第一節 王通とその周辺
第二節 陳子昂と『後史記』
第三節 蕭穎士とその同誌
おわりに
第五章 唐代「詩格」研究序説――「詩學」成立への一過程
はじめに
第一節 唐・五代・北宋の「詩格」
第二節 「詩格」の特徴
第三節 唐詩と科挙との関係の一斑
第四節 「詩格」と科挙の関係
第五節 作詩・作文のマニュアル化
おわりに
第六章 皎然『詩式』の構造――摘句と品第
はじめに
第一節 皎然の経歴
第二節 『詩式』の流伝
第三節 『詩式』の構成と評価の基準
第四節 例句の引用法
第五節 秀句集、総集との関係
第六節 『詩式』と品第法
おわりに
第七章 皎然の文學史観――「今人」も「古えに及」ぶ
はじめに
第一節 今人が古えに及ぶ可能性
第二節 下降的文學史観への異論―陳子昂と盧藏用をめぐって
第三節 「盧序」に対する批判の背景
第四節 「橫のマンネリズム」に対する否定
第五節 「橫のマンネリズム」からの脫卻
第六節 古えに敵するを以て上と為す
おわりに
第八章 皎然の詩論と唐代の文學論――同じものと違うもの
はじめに
第一節 『詩式』の選詩と當時の世評Ⅰ――「擅場」の詩を例として
第二節 『詩式』の選詩と當時の世評Ⅱ――試帖詩を例として
第三節 杜甫に対する評価
第四節 古文傢と皎然――「復」と「変」
第五節 皎然による批判の矛先
おわりに
第九章 『吟窓雑録』小考――詩學文獻としての性格を探る試み
はじめに
第一節 『吟窓雑録』について
第二節 『吟窓雑録』の編者とテクスト
第三節 特奏名狀元陳応行
第四節 齣版人陳応行
第五節 編集者・校訂者陳応行
第六節 福建の知識人(文學批評傢)陳応行
第七節 『吟窓雑録』刊行の背景
おわりに
終章
參考文獻一覧
あとがき
人名索引
中文提要
英文要旨
· · · · · · (
收起)