具體描述
日本文明の大半は中世の寺院にその源を持つ。最先端の枝術、軍事力、経済力など、中世寺社勢力の強大さは幕府や朝廷を淩駕するものだ。しかも、この寺社世界は、國傢の論理、有縁の絆を斷ち切る「無縁の場」であった。ここに流れ込む移民たちは、自由を享受したかもしれないが、そこは弱肉強食のジャングルでもあったのだ。リアルタイムの史料だけを使って、中世日本を生々しく再現する。
著者簡介
1955年東京都生まれ。東京大學大學院人文科學研究科修士課程修瞭。思想傢・中世史研究傢。一乗榖朝倉氏遺跡調査研究所文化財調査員、文化庁記念物課技官、長岡造形大學教授などを歴任。現在は研究・執筆活動に専念している。文獻史學、考古學、文化財保護行政などをフィールドとしている。研究対象は日本村落史と中世寺社勢力論。
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